アフリカで破傷風に感染する原因と予防接種について詳しく解説します

こんにちは、こうきです。

「アフリカで破傷風にかかるのイヤだな、どう対策すればいいんだろ。せっかくのアフリカ旅行を楽しいものにしたいし、どこで予防接種を受ければいいんだろ?」

という方のために今回、実際に破傷風の予防接種をうけてアフリカに行ってきた経験をもとに詳しく解説していこうと思います。

この記事を読むことで、破傷風にかかるリスクを最低限に抑えることができて安心してアフリカへの滞在を実現できます。

アフリカで破傷風に感染する原因

破傷風は傷口から感染します。 日本でも毎年患者が発生しているらしいです。

破傷風の菌は世界中の土にどこでいます。 主に農業地域と、土壌または動物の排泄物が混ざっている土に破傷風の菌が存在しています。

2006年に世界全体で推定290,000人が破傷風で死亡しています。その大半がアジア、アフリカの人たちです。

破傷風に感染すると、その傷口から徐々に筋肉が痙攣し始めて動けない状態になります。重度の破傷風の場合、長期の入院が必要になります。

もし全身に広がりでもすれば、集中治療で手術しても致死率が10~20%です。字手術当日の健康状態にも左右するので完全に治る保証もありません。

破傷風に限らずこういうのも傷口から感染していくパターンです。こういった際は取り返しのつかない状況になる前に、すぐに病院へ駆けつけましょう。

アフリカで破傷風にならない予防接種

破傷風のワクチンは1968年(昭和43年)から始まった3種混合ワクチン(ジフテリア、破傷風、百日せき)に含まれています。

なので定期予防接種で破傷風のワクチンを12歳の時に受けていれば、20代前半位までは免疫があります。その後は、1回の追加接種で10年間有効な免疫がつきます。

20代前半の人は1週間以内の短期滞在の場合は受けなくてもいいかもしれませんが、長期滞在の場合はワクチンをうっておくといいでしょう。そこは病院の先生とも相談してみてください。

破傷風の予防接種は上記の病院や診療所、または検疫所でのみ受けることができます。予防接種を受けることで感染を防ぐことができます。

破傷風の場合は1回のみで大丈夫です。かかる相場の費用は3400円~になります。

破傷風に感染した場合の病院リスト

破傷風に感染すると、とくにアゴと首に筋肉の硬直と痛みが走るようになります。潜伏期間も急性のもので1日とあるので、すぐさま現地の病院に行きましょう。

僕がセネガルで滞在していることもあって、ここでセネガルの首都ダカールの病院リストをご紹介します。

(1)Clinique du Cap (クリニック・ド・キャップ)所在地:Avenue de Pasteur, フランス大使公邸の向かい側電話:33-821-3627,33-889-0202,Fax:33-821-6146,http://www.cliniqueducap.com

概要:内科,外科,産婦人科,神経内科,眼科,小児科を有する私立病院。入院・手術,人工透析,および,レントゲン・CT・MRI・エコー検査が可能。

フランス語,一部の医師にのみ英語が通じます。24時間の救急対応も可能です。現金,小切手(当地の銀行口座),クレジットカードが使用できます。入院に際して保証金約800,000 CFA(約18万円)が必要です。

(2)Clinique de la Madelaine (クリニック・ドゥ・ラ・マドレーヌ)所在地:18, Avenue des Jambaars電話:33-889-9470,Fax:33-822-8893,http://www.cliniquedelamadeleine.com

概要:内科,循環器科,外科,産婦人科,小児科,耳鼻咽喉科,泌尿器科を有する私立病院。入院・手術・人工透析,がレントゲン・エコー・内視鏡検査が可能。フランス語,英語が通じます。24時間の救急対応も可能。

現金,小切手(当地の銀行口座),クレジットカードが使用できます。入院に際して保証金約750,000 FCFAが必要です。

(3)Institut Pasteur (アンスティテュ パストゥール)
所在地:36, Avenue Pasteur電話:33-839-9200,Fax:33-839-9210,http://www.pasteur.sn/

概要:予防接種(BCG,黄熱,B型肝炎,腸チフス,髄膜炎菌性髄膜炎,狂犬病)が受けられます。時間は月~木曜日(14時~16時),金曜日(15時~17時),土曜日(9時~11時)です(フランス語)。

狂犬病治療センターは月~木曜日(9時~11時,14時~16時),金曜日(9時~11時,15時~17時)土曜日(9時~11時)受診です。受診前に電話にて確認してください。

(4)空港内医療施設所在地:到着階中央にある到着客出口を見て左側の階段の先の通路概要:SUM Assistance(ダカール市内にある私立のクリニック)が24時間体制で医師を派遣しています。

まとめ

破傷風に感染しないためには、

  • 傷口を作らないようにする
  • 傷口を消毒して絆創膏を準備しておく
  • 日本で破傷風のワクチンをうっておく
  • もし感染した場合はすぐさま病院へ向かう

破傷風はワクチンを一度打っておけば基本的に感染しにくいものです。ここをケチって旅行先で感染したら元も子もありません。

他の記事でも感染病についてまとめているので、興味のある方はぜひご覧になってください。より安全な旅や滞在を実現することができます。