アフリカで髄膜炎菌性髄膜炎に感染する原因とその対策法を詳しく解説します。

こんにちは、こうきです。

「 アフリカで髄膜炎菌性髄膜炎に感染するのイヤだな、どう対策すればいいんだろ。せっかくのアフリカ旅行を楽しいものにしたいし、どこで予防接種を受ければいいんだろ? 」

という方のために今回、実際に髄膜炎菌性髄膜炎の予防接種をうけてアフリカに行ってきた経験をもとに詳しく解説していこうと思います。

この記事を読むことで、髄膜炎菌性髄膜炎にかかるリスクを最低限に抑えることができて安心してアフリカへの滞在を実現できます。

アフリカで髄膜炎菌性髄膜炎にかかる原因

髄膜炎菌は人だけに感染します。他の動物からの感染はありません。

主に感染の仕方は喫煙、キス、くしゃみ、咳など粘膜での接触、保菌者に近い区画での居住などが感染の拡大をさせます。大規模な集まりがあったときも感染するケースがあります。

髄膜炎菌性髄膜炎に感染すると重い脳の障害を引き起こし、治療しなければ、患者の50%が死に至ります。

とくに髄膜炎菌の最大の脅威はアフリカにあります。西のセネガルから東のエチオピアにまで広がる髄膜炎ベルト(26か国)として知られています。

12月から6月までの乾季には、風塵、夜間の寒冷、上気道感染などが合さって、鼻、喉から感染しやすくなるため髄膜炎菌性疾患のリスクが高まります。

同時に、髄膜炎菌への感染は、狭い住居空間での生活によって感染する可能性もあります。とくにアフリカの乾季、セネガルを例にすると12月~6月に発生していますね。

対策としては日本で髄膜炎菌性髄膜炎のワクチンを打っておくことです。

髄膜炎菌性髄膜炎の予防接種ができるとこ

髄膜炎菌性髄膜炎の予防接種は上記の病院や診療所、または検疫所でのみ受けることができます。予防接種を受けることで感染を防ぐことができます。

1回の予防接種で約18000円かかります。18000円で病気にかかるリスクを抑えられるなら安いもんだなと思って僕は受けました。

アフリカで髄膜炎菌性髄膜炎の感染した場合の対処

予防接種していても万が一、髄膜炎菌性髄膜炎に感染したとき。まず症状としては 項部硬直、高熱、光過敏症、錯乱、頭痛、嘔吐です。

髄膜炎菌性髄膜炎が早期に発見して、治療が適切に開始された場合でも、8~15%ほどが症状発症後24~48時間以内に死に至ります。

未治療の場合、髄膜炎菌性髄膜炎は致死率が患者の50%となり、生存者でも10%~20%において、脳障害、難聴、身体障害などが残ってしまう場合もあります。

そうならないようにするためにも直ちに現地の大きな病院へ駆けつけましょう。

僕がセネガルで滞在していることもあって、ここでセネガルの首都ダカールの病院リストをご紹介します。

(1)Clinique du Cap (クリニック・ド・キャップ)所在地:Avenue de Pasteur, フランス大使公邸の向かい側電話:33-821-3627,33-889-0202,Fax:33-821-6146,http://www.cliniqueducap.com

概要:内科,外科,産婦人科,神経内科,眼科,小児科を有する私立病院。入院・手術,人工透析,および,レントゲン・CT・MRI・エコー検査が可能。

フランス語,一部の医師にのみ英語が通じます。24時間の救急対応も可能です。現金,小切手(当地の銀行口座),クレジットカードが使用できます。入院に際して保証金約800,000 CFA(約18万円)が必要です。

(2)Clinique de la Madelaine (クリニック・ドゥ・ラ・マドレーヌ)所在地:18, Avenue des Jambaars電話:33-889-9470,Fax:33-822-8893,http://www.cliniquedelamadeleine.com

概要:内科,循環器科,外科,産婦人科,小児科,耳鼻咽喉科,泌尿器科を有する私立病院。入院・手術・人工透析,がレントゲン・エコー・内視鏡検査が可能。フランス語,英語が通じます。24時間の救急対応も可能。

現金,小切手(当地の銀行口座),クレジットカードが使用できます。入院に際して保証金約750,000 FCFAが必要です。

(3)Institut Pasteur (アンスティテュ パストゥール)
所在地:36, Avenue Pasteur電話:33-839-9200,Fax:33-839-9210,http://www.pasteur.sn/

概要:予防接種(BCG,黄熱,B型肝炎,腸チフス,髄膜炎菌性髄膜炎,狂犬病)が受けられます。時間は月~木曜日(14時~16時),金曜日(15時~17時),土曜日(9時~11時)です(フランス語)。

狂犬病治療センターは月~木曜日(9時~11時,14時~16時),金曜日(9時~11時,15時~17時)土曜日(9時~11時)受診です。受診前に電話にて確認してください。

(4)空港内医療施設所在地:到着階中央にある到着客出口を見て左側の階段の先の通路概要:SUM Assistance(ダカール市内にある私立のクリニック)が24時間体制で医師を派遣しています。

まとめ

これまでの髄膜炎菌性髄膜炎についてまとめますと、

  • くしゃみ、咳からでも感染する
  • 人が密集してるとこでも感染する
  • アフリカの乾季はとくに流行している
  • 感染して早急に治療しないと死に至る
  • ワクチンを打つことで予防できる

予防接種を一度打っておけば基本的に感染しにくいものです。ここをケチって旅行先で感染したら元も子もありません。

他の記事でも感染病についてまとめているので、興味のある方はぜひご覧になってください。より安全な旅や滞在を実現することができます。